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3DOFと6DOFとは?VRコンテンツの比較解説




2023年11/10公開



昨今、様々なコンテンツで展開されているVR。
皆様の多くがご想像する通り、VRを体験するには専用のVRゴーグルをかけ、映像などのコンテンツを360°で閲覧・操作するというのが一般的です。
イベントや家庭用ゲーム機など、多く活躍する場を広げているVRですが、VRには【DoF(ドフ)】という考え方があることをご存知でしょうか?

本記事では、DoFという考え方から実際にVRでどのようなことができるのか、ご紹介します。

目次

1.DoFとは?
2.3DOFとは
● 3DOFでできることとその例
3.6DOFとは
● 6DOFでできることとその例
4.比較表
5.まとめ

1.DoFとは?

「DoF」とはDegree of Freedomの略称で、日本語にすると「自由度」です。「ドフ」と呼ばれています。 自由度とは、一般的に任意で物を動かすことができる方向がいくつあるのかを指しています。



例えば、りんごが1つあるとします。このりんごが左右にだけ回転が可能な場合は1つの自由度を持つりんごとなります。これが縦方向にも回転可能になると2つの自由度を持つりんごとなります。

VRゴーグルとコンテンツが連動する方向の数、という理解で問題ありません。
表記は「3自由度」のように動かすことが可能な方向の数+自由度が一般的です。
VRではこのDoF=自由度によって種類が大きく2つあり、それぞれ3DoF、6DoFと呼ばれています。これは「何自由度でバーチャル空間を体験することができるか」で区分されています。

この「3DoF、6DoF」それぞれでどのようなVRができるのかをさらに詳しく解説します。



2.3DoFとは

「3DoF」とは「3自由度」を意味します。
つまり「3DoFのVR」とは「3自由度で体験することが可能なVR」を指します。



自由度の軸はイラストの青・ピンク・オレンジの矢印で示しています。動きとしてはVRゴーグル装着後その場で「首を左右・前後に振る/見渡すように首を回す」ことが可能です。


歩く・座るなどの動きには対応していないため、アバターを使用するコンテンツで歩き回ることなどはできません。空間内で移動をするにはハンドトラッキング、コントローラー、キーボードを使用しての操作がメインになります。


3DoFでできること

ユーザーの物理的移動を伴わないコンテンツでVRを体験することが可能です。



例えば弊社で制作した「超リアル競輪VR」は自転車に乗ってペダルをこぐと、ペダルへの負荷と映像が連動することにより、本当に競輪に参加しているかのような体験を可能にしました。
3DoFで物理的移動を行わない環境下かつ省スペースながらも、送風機やペダルへの負荷などといった工夫でエンタメ要素満載のコンテンツとなりました。

詳しくはこちら 制作事例|ペダル負荷と風圧も再現。プロの競輪選手と対決できる「超リアル競輪VR」

3DoFのVRはユーザーの物理的移動は出来ませんが、イベント会場などの空間の面積に制限がある際や、映像を鑑賞する際にはおすすめです!



3.6DoFとは

6DoFとは「6自由度」を意味します。つまり、「6DoFのVR」とは「6自由度で体験することが可能なVR」を指します。



自由度の軸はイラストの青・ピンク・オレンジ・黄色・紫・緑の矢印で示しています。

VRゴーグル装着後、その場で「首を左右・前後に振る/見渡すように首を回す」ことに加え、歩行などの手段でユーザー自身が「前後・上下・左右に移動」をすることが可能です。頭を動かすことしかできなかった3DoFのVRとは異なり、6DoFのVRはユーザーの物理的移動にコンテンツが連動します。




6DoFでできること

先述の通り、ユーザーの物理的移動を伴うVRコンテンツを体験することが可能です。

例えば弊社の研究開発企画で制作した、現実世界と仮想空間を自由に移動可能なコンテンツでは、VRゴーグルに搭載されているパススルー機能を活用し、6DoFならではのユーザーの移動によってコンテンツを体験できます。



動画の通り、特定の場所に何かしらの仕掛けを作ることができるため、より用途の幅が広がります。一方で、VRゴーグルとは別でセンサーの設置をしなくてはいけない場合や、高価なセンサー付きVRゴーグルを仕入れなくてはいけない場合があり、VRゴーグルの使用に慣れていない方にとっては少し複雑なセッティングが必要になってしまいます。弊社ではコンテンツの制作に加えて運用のサポートも実施しておりますので、困った際にはぜひご連絡ください。



5.まとめ

今回の記事ではVRの3DoFと6DoFに関して簡単にご紹介させて頂きました。それぞれの特徴を比較した表です。



違いをひとことで述べるなら下記ということになります!

3DoFのVRはユーザーの物理的移動を伴わずに体験するVR
6DoFのVRはユーザーの物理的移動を伴うことができるVR


シネマレイではVRのコンテンツに関してその他多くのノウハウを保有しております。「VRコンテンツを作りたい!」「VRコンテンツに関して相談したい!」という方はぜひお問い合わせください!弊社では様々なVRデバイスとハイクオリティなコンテンツのご提案が可能です。
「まずは体験してみたい!」という方もお問い合わせをお待ちしております。ご訪問し、VR体験のデモンストレーションを実施可能です。


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