2023年11/1公開・11/10更新
XRデバイスは様々なタイプ・種類が発売されています。今回は2023年11月現在で入手が可能、また販売が予定されている「XR最新デバイス」をまとめてご紹介。
進化し続ける様々なXRデバイスの中から今回はVRゴーグル、MRグラスを5点ピックアップして取り上げます。
さらに、それぞれの機種を解像度、視野(FOV)、トラッキング技術、バッテリー駆動時間、価格で比較します。
長年XRコンテンツ開発に携わってきた当社がおすすめする「このデバイスで向いているコンテンツはこれ!」も併せて解説します。
目次
1.XRとは?
2.VIVE XR Elite (VIVE社製)
3.XREAL light (XREAL社製)
4.Vision Pro (Apple社製)
5.Meta Quest3 (Meta社製)
6.PICO4 (PICO社製)
7.まとめ
1.XRとは?
XRとは「Extended Reality/Cross Reality」の略称で、現実と仮想の世界を融合して疑似体験を提供する空間を創り出す画像処理技術の総称です。
「VR」「AR」「MR」「SR」はすべてXRに含まれます。
それは早速XR最新デバイスをご紹介していきます。
2.VIVE XR Elite (VIVE社製)
VIVE社が提供している高性能のオールインワン型XRゴーグルです。
安定したグラフィックパフォーマンスかつ高解像度による、鮮明なパススルー機能を搭載。高機能なハンドトラッキングを搭載しており、多くの操作を通常の手と指の動きで操作することができるXRゴーグルです。
「VIVEリストトラッカー(本体別売)」を活用すれば、ハンドトラッキングの精度をさらに強化することも可能です。
向いているコンテンツ
● 手と指で複雑な操作を行うコンテンツ解像度(両眼)
● 3840 × 1920ピクセル視野(FOV)
● 最大110°トラッキング技術
● DoFインサイドアウトトラッキング(最大10x10mのプレイエリア推奨)バッテリー駆動時間
● 約2時間価格
● 179,000円(税込)※当社調べ※2023年11月現在参考情報:VIVE XR Elite 仕様
https://www.vive.com/jp/product/vive-xr-elite/specs/
3.XREAL light (XREAL社製)
XREAL社が提供しているMRグラスです。
眼鏡型で軽量なため、装脱着が簡単。だれでも快適にMRが体験できるデバイスです。
空間検出と物体検出を得意としており、現実世界とのリアルなMR表現が可能です。特に、市街地やテーマパークなどでのMRコンテンツ提供に長けています。
向いているコンテンツ
● 現実物体とのコラボコンテンツ解像度(両眼)
● 3840 × 1920ピクセル視野(FOV)
● 最大52°トラッキング技術
● 6DoF ヘッドトラッキング● ハンドトラッキング
● イメージトラッキング
● 平面検出
バッテリー駆動時間
● 約2.5時間価格
● 79,980円(税込)※当社調べ ※2023年11月現在参考情報:XREAL light 仕様
https://www.xreal.com/jp/light/
4.Vision Pro (Apple社製)
Apple社が2024年末(米国では2024年前半)から発売開始を予定しているApple初の空間コンピューティングデバイスです。
解像度をはじめとした様々な機能がこれまでのXRデバイスと比べて高く、エンタメからビジネス領域まで多方面での活用が期待されている新たなるデバイスです。iPhoneやiPadのアプリも使用できることが決定しており、これまでのXRアプリの概念を超え、Apple社各製品との互換性にも期待されています。
向いているコンテンツ
● iOSアプリを使用したコンテンツ解像度(両眼)
● 片目あたり2,300万画素視野(FOV)
● 未発表トラッキング技術
● 未発表バッテリー駆動時間
● 約2.0時間価格
● 3,499ドル(約50万円~)(税込)※当社調べ ※2023年11月現在参考情報:Vision Pro 公式サイト
https://www.apple.com/apple-vision-pro/
5.Meta Quest3 (Meta社製)
Meta社が今年10月に発売した新型XRゴーグルです。
Meta Quest 2と比べ、様々な面においてアップグレードしています。ゴーグルの前面左右に2つ搭載されている「RGBカラーカメラ」、センターに搭載された「深度プロジェクター」の組み合わせにより、忠実度の高いフルカラーのパススルー(周囲の現実世界をゴーグル内で表示する機能)を実現しています。
VRとMRを組み合わせたようなこれまでにない世界を可能にします。
向いているコンテンツ
● 高機能なパススルー技術を使用したコンテンツ解像度(両眼)
● 4,128 × 2,208ピクセル視野(FOV)
● 110°(水平)・96°(垂直)トラッキング技術
● インサイドアウト(カメラセンサー×6基)● 6DoF
バッテリー駆動時間
● 約2.3時間価格
● 74,800円(税込)※当社調べ ※2023年11月現在参考情報:Meta Quest 3 公式サイト
https://www.meta.com/jp/quest/quest-3/
6.PICO4 (PICO社製)
PICO社が提供しているXRゴーグルです。
他社デバイスとの価格比較では比較的安価に提供されています。ただし、安価でありながらも様々なコンテンツを楽しむことができるスペックは備わっています。
また、同XRゴーグルには法人用のエンタープライズプランもあり、各企業様の使用用途・目的ににあわせた独自性の高いコンテンツ制作を可能としています。
向いているコンテンツ
● XR体験を用いたビジネス向けコンテンツ解像度(両眼)
● 4,320 × 2,160ピクセル視野(FOV)
● 105°トラッキング技術
● 6DoFトラッキングシステムバッテリー駆動時間(フル充電時)
● 約3.0時間価格
● 49,000円(税込)※当社調べ ※2023年11月現在参考情報:PICO4 公式サイト
https://www.picoxr.com/jp/products/pico4
5.まとめ
今回は最新のXRデバイスを比較して5つ紹介させていただきました。それぞれの機種を比較した表です。
※インサイドアウトとは、外部センサーを使用せず、VRゴーグルに搭載されているカメラで周囲を分析し、トラッキングを測定する方式。
シネマレイでは各社デバイスなどを用いてアプリ開発や上記のデバイスの体験やデモ、コンテンツ開発のご相談も随時行っております。お気軽にご相談ください。
※Apple Vision Proについて弊社での導入、対応開始時期については現在未定です。
※販売価格等は2023年11月時点の表記です。
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