本記事では、業種やビジネスシーンごとのシミュレーションの活用事例を紹介します。シミュレーターを導入してサービスの改善や向上などを実現させた企業の具体例を学び、導入の検討材料にしましょう。
目次
1.Webサイトで使えるシミュレーションとは?
● 家具や洋服のイメージを具現化するプログラム
● 料金や工数を見積もれるプログラム
2.インテリアメーカー|シミュレーションの活用事例
(1)カリモク家具|3Dシミュレーター
(2)LIXIL|カラーシミュレーション
3.製品販売|シミュレーションの活用事例
(1)パパママカーズ|COLOR CUSTOMIZER
(2)ミズノ|オリジナルシミュレーション
4.シネマレイのシミュレーターでできること
● 業務効率化の営業ツールとして活用
● 製品のイメージを具体的に再現
● 展示会やイベントで仮想体験を提供
5.まとめ
1.Webサイトで使えるシミュレーションとは?
シミュレーションにはWebサイト上で利用できるものと、アプリをインストールして使用するものがあります。
特にWebサイト上で使えるシミュレーションは、さまざまな企業・業種で活用されており、コーディネートシミュレーションやオンライ見積もりなどは、私たちの生活にも根付いています。
今回は、製品の販売や営業活動などのシーンで多く活用される代表的なプログラムを2つ紹介します。
家具や洋服のイメージを具現化するプログラム
1つは、インテリアメーカーなどで多く活用されるプログラムです。家具のレイアウトや洋服のデザイン・色味などのイメージを具体的に持つのに役立ちます。
例えば、オンライン上でパーツの色や形を変更しながら、自分好みの家具をイメージする場合に利用されます。また、ファッションブランドのサイトでは、洋服の色やロゴの位置をカスタマイズし、シミュレーターを使って完成形を確認できるケースもあります。
料金や工数を見積もれるプログラム
2つ目は、商談の場面などで使用される見積もりプログラムです。顧客の要望や条件を反映した見積もりをWeb上で瞬時に算出でき、多くの業界・業種で導入されています。
打ち合わせの内容をもとに、料金や作業の見積もりをリアルタイムでシミュレーション表示することが可能です。また、顧客自身がWebサイト上で手軽に料金を見積もれるものもあり、身近なシミュレーターの一つと言えるでしょう。
2.インテリアメーカー|シミュレーションの活用事例
シミュレーションはさまざまなビジネスシーンで活用が進んでいます。まずはインテリアメーカーの事例を紹介します。
(1)カリモク家具|3Dシミュレーター
「カリモク家具」が、シミュレーターを活用して、居住空間の完成形を具現化した事例です。顧客が好みの家具や検討中の商品を自宅の間取りに合わせて配置でき、具体的にイメージを膨らませることができます。
○ PCやiPadでカリモクの製品を架空の部屋にレイアウトし、部屋の完成イメージを確認できる
○ 間取りを自宅に合わせて自由に作成し、希望の家具で好みのコーディネートを再現できる
○ 3Dで部屋の雰囲気を立体的に確認でき、さまざまな位置から部屋全体を見ることも可能
● 効果
○ 顧客満足度や購買意欲の向上が期待できる
○ 販売促進につながる
○ ブランドイメージを向上させることができる
シミュレーターを実装することで、インテリアの組み合わせや配置を具体的にイメージして購入を検討したい、という顧客のニーズに応えることができています。また、顧客からの相談や質問に対して、具体的な回答や提案もできるようになっています。
(2)LIXIL|カラーシミュレーション
「LIXIL」では、内観や扉、水回りなどのパーツごとにカラーを組み合わせて確認できるシミュレーションを用意しています。家の購入やリフォームなどを考える顧客が、内観の雰囲気をイメージすることができ、商談を具体的に進めることができます。
○ ドアの色やデザイン、床材、収納や水回りのタイプなどを好みの色やデザインで再現し、完成形をイメージできる
● 効果
○ 視覚的な確認により、顧客の安心感を醸成できる
○ 購買意欲の向上と、購入決定の促進につながる
○ 顧客の相談や悩みに対する解決策を具体的に提案でき、効率的にコミュニケーションが図れる
○ パーソナライズされた提案ができる
シミュレーション機能を設けることで、製品やパーツのイメージが持てない顧客の不安や疑問に対し、ライフスタイルに合った回答や提案ができるようにもなるでしょう。
3.製品販売|シミュレーションの活用事例
シミュレーションは、自動車販売やアパレルなどでも活用が進んでいます。
(1)パパママカーズ|COLOR CUSTOMIZER
中古車専門店の「パパママカーズ」では、Web上で自動車のカラーやパーツなどのカスタマイズが体験できるシミュレーターを提供しています。
○ 自動車のカラー変更やパーツのカスタマイズを再現できる
○ 自動車を360°から3Dで確認でき、細部までこだわったカスタマイズをシミュレーションできる
● 効果
○ 購入前にカスタマイズの自由度を体感できる
○ 視覚的な確認により、顧客の安心感を醸成できる
○ 購買意欲の向上と、購入決定の促進につながる
シミュレーター機能により、最終的な仕上がりを視覚的に確認したいという顧客のニーズに応えられるようになりました。さらに、複数のカスタマイズを試し、顧客が最適な選択肢を見つけやすくなったことで顧客体験(CX)も向上しました。
(2)ミズノ|オリジナルシミュレーション
スポーツ用品メーカー「ミズノ」で、スポーツ用品の形や色を自分好みにカスタマイズできるシミュレーターを提供する事例です。
○ グローブの形や色、ロゴの位置などを調整し、オリジナルの商品をオーダーできる
○ ユニフォームのデザインやロゴの位置をカスタマイズして、完成形をイメージできる
○ カスタマイズした場合の見積もりを即時に確認できる
● 効果
○ 視覚的な確認により、顧客の安心感を醸成できる
○ 商品の返品やクレームなどのリスク低減につながる
○ 購買意欲の向上と、購入決定の促進につながる
顧客が自分の体格や身体のパーツにフィットしたアイテムを見つけやすくなり、顧客体験(CX)の向上が期待できます。シミュレーターによりオリジナルアイテムを作成することで、カスタマイズの楽しさやおもしろさを体感してもらうことができるでしょう。
4.シネマレイのシミュレーターでできること
シネマレイでは、Web上で利用できるシミュレーターのオリジナル開発や、パッケージのご提案をしています。
業務効率化の営業ツールとして活用
シネマレイでは、商品カスタムシミュレーションや、金額および工数の見積もりに役立つ計算シミュレーションの開発を行っています。
シミュレーションを導入することで、さまざまな製品の組み合わせやカスタマイズのイメージを顧客に提示しながら商談を進めることが可能です。また、金額や数量、製造・建築分野の専門的な計算もリアルタイムで実行でき、スピード感のあるビジネスが実現できます。
製品のイメージを具体的に再現
シネマレイでは、カラーシミュレーションやパーツシミュレーションの開発相談も受け付けています。CGはもちろん、実写映像やイラストを活用したシミュレーターの開発が可能です。
例えば、カラーシミュレーションを導入することで自動車のカラー変更やパターンの変更をWeb上で行い、顧客に明確なイメージを提示して商談を進めることができます
また、シミュレーション結果を顧客や製造現場と共有することで、ヒューマンエラーや見落としの防止にも役立ちます。さらに、顧客の製品に対するイメージが具体的になるため、販売意欲の向上や、購買行動へのアプローチといった販売促進効果も期待できます。
展示会やイベントで仮想体験を提供
Web上で利用するシミュレーター開発に柔軟に対応できるのはもちろん、中にはそれ以外のデバイスを活用したコンテンツもあります。
シネマレイのシミュレーションで特徴的なのは、展示会やイベントで仮想体験ができるコンテンツ開発です。Webやスマートフォン、タブレット端末だけでなく、さまざまなデバイスでシミュレーターを活用した「体験」を提供することが可能です。
例えば展示会場で最新技術や操作の体験を提供し、顧客に明確なイメージを持たせて興味関心を引き出すことが可能です。
サイズや機能の問題で展示会場に実物を用意できない場合も、仮想空間で製品を再現できます。シミュレーターの活用により、製品のPRや説明を効果的かつ、具体的に進められるでしょう。
5.まとめ
シミュレーターは、顧客が製品のカスタマイズなどを行う分野で広く活用されています。導入することで、顧客満足度の向上や販売促進の効果が期待でき、ビジネスに役立ちます。
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