カタログのリニューアルを販促につなげるには?実施のポイントを解説 - 株式会社 シネマレイ|CinemaRay  
 
  • 名古屋:052-854-7729
  • 東京:03-6775-7479

カタログのリニューアルを販促につなげるには?実施のポイントを解説


ECサイトの顧客体験を向上させるには?実施の流れや事例を解説



企業の販促ツールとして重要な役割を果たすカタログ。時代の変化や顧客のニーズに合わせてリニューアルすることは、競争力を維持するために欠かせません。しかし、どのようなタイミングで、どのようにリニューアルを進めればよいのでしょうか?
本記事では、カタログリニューアルの判断基準と実施ポイント、さらに顧客体験を向上させた成功事例をご紹介します。具体的なステップを踏まえ、効果的なカタログリニューアルの方法を探っていきましょう。

目次

1.カタログリニューアル実施の判断ポイント
2.カタログリニューアルのポイント
(1)リニューアルする目的を整理する
(2)カタログの問題点を洗い出す
(3)修正履歴を残す
(4)費用対効果を考慮する
3.顧客体験を高めるカタログリニューアルの事例
・インテリア商材のカタログリニューアル
・釣り竿の製品シミュレーション
4.製品の訴求力を高めるなら「シミュレーター」の導入がおすすめ


1.カタログリニューアル実施の判断ポイント

カタログのリニューアルは、企業の販促戦略を見直し、顧客にとって魅力的な情報提供を実現するための重要な施策と言えます。

一方、リニューアルには時間とコストがかかるため、まずはリニューアルの必要性を明確にすることが重要です。

では、どのような視点で判断すればよいのでしょうか。その判断材料として、以下にポイントを示します。

▼ リニューアルの実施を判断するポイント
● カタログが使いづらい
  ○ 商品が探しづらくユーザーの負担になっている
  ○ 機能・性能がわかりづらい
  ○ 商品の特長が伝わらない
● ターゲットが現状と合っていない
  ○ ブランドコンセプトとターゲットがマッチしていない
  ○ 商品の見せ方がターゲットの嗜好・志向と合っていない
● Webと連携できていない(紙カタログとWebサイトを併用している場合)
  ○ Webサイトへの導線がわかりづらい
  ○ Webサイトでカタログ情報が十分に説明されていない

これらに一つでも該当する場合は、カタログが販促ツールとしての効果を発揮しきれていない状態と言えるため、リニューアルを実施すべきでしょう。

また、ユーザーがカタログで目当ての製品を探し当てられず、電話での問い合わせが増えてその応対に時間が取られてしまっている、といったケースもよくあります。そもそもカタログが機能していないためリニューアルは必須と言えます。

次章ではカタログをリニューアルするポイントについて解説しますが、場合によっては「商品ラインナップの変更」「企業ブランディングの見直し」「新しいマーケティング戦略の導入」などが必要になることもあります。

また、競合他社との比較や市場のトレンドを把握することも、リニューアルの方向性を決定するうえでは不可欠です。

2.カタログリニューアルのポイント

カタログリニューアルを成功させるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。

(1)リニューアルする目的を整理する

カタログリニューアルの第一歩は、リニューアルの目的を明確にすることです。設定する目的は企業によって当然異なりますが、例えば、以下のようなものが考えられます。

▼ リニューアルの目的(一例)
● 使いやすいカタログに改善するため
● 新商品・新サービスを追加するため
● 刷新したブランドイメージに合わせるため
● 見直したターゲット像に合わせるため

目的を明らかにすることでリニューアルの方向性が定まり、具体的な施策を計画することができます。設定した目的は、必ず社内で合意を得ましょう。

(2)カタログの問題点を洗い出す

次に、現行のカタログの問題点を洗い出します。これは、顧客や営業担当者からのフィードバックを収集することが有効です。

問題点の例としては、「情報がわかりにくい」「デザインが古く見える」「商品情報が不足している」などが挙げられますが、重要なのは、カタログをリニューアルする目的からずれている現状の課題を洗い出すことです。

カタログリニューアルの実施を判断するポイントとしてご紹介した内容と重複するものも含まれると思いますが、ここではより問題点を具体化して設定することが重要です。

例えば、「使いやすいカタログに改善するため」という目的でリニューアルを行う場合、以下のような粒度で問題点を洗い出すとよいでしょう。

▼ 問題点の粒度のイメージ
● 同カテゴリの製品がまとまったページに掲載されておらず、バラバラに配置されている
● 表紙や表2に目次を掲載しておらず、どの情報がどのページにあるかわからない
● 競合他社の製品カタログと比べてページデザインに統一性がなく、視認性が低い
● 製品情報の説明文に専門用語を多用しており、判読性が低い

なお、リニューアルの目的から問題点を特定する場合は、カタログの用途を「5W1H」で整理するのがおすすめです。

▼「5W1H」で整理すること
● Why(なぜ):カタログをリニューアルする目的
● When(いつ):カタログ情報の有効期間
● Where(どこで):カタログの配布場所や方法
● Who(だれが):カタログを配布するターゲット顧客
● What(なにを):カタログに掲載すべき情報
● How(どのように):情報を伝達するためのクリエイティブ(デザインや文章表現)

上記のように整理することで、カタログに掲載すべき情報、掲載する必要のない情報を判断・選別しやすくなります。Webサイトとの連携を検討する場合は、ここで整理したポイントをもとにカタログとWebサイトで掲載する情報の棲み分けを考えることができます。

(3)修正履歴を残す

カタログをリニューアルする過程では、修正履歴を残すことも重要です。複数人でリニューアルを実施する場合は、「いつ」「誰が」「どのような修正をしたか」を履歴として残しておきましょう。これによって、以下のような問題を防ぎやすくなります。

▼リニューアル時によく起こる問題
● 先祖返り
● 修正対応漏れ
● 表記の不統一

履歴を残す際は、ExcelやGoogleスプレッドシートなどで一覧表を作成し、関係者全員が閲覧・更新できる状態にするのが望ましいです。

なお、修正履歴は将来的なリニューアル時の参考資料にもなります。複数人での作業や外部の制作会社と連携する場合も、コミュニケーションを円滑にするためのツールとして機能するでしょう。

(4)費用対効果を考慮する

カタログをリニューアルする際は費用対効果を考慮することも大事です。リニューアルにかかるコストと、それによって期待できる効果(例:売上向上やブランドイメージの改善など)を比較検討し、必要に応じてリニューアルの内容を調整しましょう。

場合によっては、段階的なリニューアルや部分的な変更を検討することも有効です。

▼ リニューアルに関するコストの例
● カタログの制作に関するコスト
  ○ ライティング費
  ○ デザイン費
  ○ 撮影費
● カタログの管理に関するコスト
  ○ 定期的なメンテナンスにかかる稼働
● その他のコスト
  ○ 印刷費
  ○ 配送費

3.顧客体験を高めるカタログリニューアルの事例

カタログリニューアルは、顧客体験を向上させる絶好の機会でもあります。以下に、具体的な事例を紹介します。

インテリア商材のカタログリニューアル

インテリア商材販売の企業がカタログをリニューアルし、同時にWebサイトも制作した事例です。リニューアルによって顧客にとって魅力的なカタログが完成し、販促効果が向上しました。

▼ リニューアルの背景・目的
● 新商品の登場により、カタログや販促をアップデートする必要が発生した。
● 販促につながる体制・システムを構築することを目的にリニューアルを行った。

▼ リニューアルの工夫
● カタログとWebサイトで掲載内容を変えることで、販促ツールとしての機能を棲み分けた。
  ○ カタログ:商品の魅力を訴求することに注力し、顧客が商品を手に取りたくなるようなデザインと情報を提供した。
  ○ Webサイト:実際に購入を検討する際に必要な詳細情報を掲載し、顧客がスムーズに商品を選択できるようにした。

釣り竿の製品シミュレーション

釣り竿の販売会社が、Web上でオリジナルの釣り竿(バスロッド)を作れる商品カタログにリニューアルした事例です。このリニューアルにより、紙カタログよりも明確な商品の完成形イメージを顧客に提供することができ、売上も増加しました。

▼ リニューアルの背景・目的
● 近年、バス釣りの本場アメリカでオリジナルロッドを持つことがステータス化しており、日本でも同様の流行が起きていた。
● 自分だけのオリジナルデザイン釣り竿を求めているユーザーが、購入前に具体的な商品イメージを持てるような仕組みを設けることで、購買意欲の喚起を狙った。

▼ リニューアルの工夫
● 釣り竿のパーツを組み合わせられるシミュレーション機能をWebサイトに実装。
● ブランク(本体)、グリップ(握るところ)、ガイド(釣り糸を通す金属の輪)など、約10のパーツを3DCGで組み立てられるようにした。

4.製品の訴求力を高めるなら「シミュレーター」の導入がおすすめ

紙カタログやWebサイトにおける製品ページの構成要素を紐解くと、写真・動画・文章と、それらをレイアウトするデザインで成り立っていることがわかります。これらは商品の魅力を訴求する大切な手段ではありますが、カスタマイズ性・オリジナル性の高い商品の完成形イメージを伝えたい場合においては、不十分である場合もあります。

そこでおすすめなのが「シミュレーター」の導入です。シミュレーターは、今回カタログリニューアルの事例でご紹介したオリジナルロッドのようなアイテムだけでなく、さまざまな商品イメージの具体化に役立ちます。また、カスタマイズ・オリジナル性の観点のほかにも、インテリアのように製品単体で配置やほかのインテリアとの組み合わせを可視化したい場合にも有効です。

ユーザー自身がWeb上で思いのままに製品をシミュレートできる機能は、従来のカタログでは実現できなかった顧客体験を提供し、エンゲージメントや購買意欲の向上をもたらします。

シネマレイが提供する「Corcas」は、商品特性や企業ごとの課題に寄り添うことで制作するフルオーダー型のWebシミュレーターです。Web上でのシミュレーター導入にご興味をお持ちの方は、ぜひ下記より「Corcas」の詳細をご確認ください。

フルオーダー型WEBシミュレーター
「Corcas」の詳細をチェックする


関連ページ

シネマレイ

Copyright© CinemaRay Co., Ltd. All Right Reserved