はじめまして。シネマレイ新入社員の丹羽です。
社会人になり早3 ヶ月。
新卒採用、という事で初めての経験が多いので右往左往している今日此の頃です。
学生時代は使えなかったモリサワフォントを使えたり、校正記号に直面したりと刺激的な日々ですが、その中で取り上げたいのが
絵コンテ。
今回はこれについて触れていきたいと思います。
絵コンテとは映像作品における「設計図」のようなもので、こういうのを作りましょう、という根っこの部分です。設計図というだけあって、色々書くことがあります。
画面の構成画(カット)は勿論、秒数やカメラワークの指示、内容の指示(セリフやニュアンス)を書き込んでいきます。
普段から絵は描きますが、こういった形態は初めてです。4 コマ漫画とも違う感じが。
専門用語の塊であるカメラワーク。
ズームとトラックはその場でアップするか、カメラ本体が近づくか、という違い。
背景の写り方に違いが出てきます。描いてる方が迷っちゃうと当然の事ながら他の人には伝わりませんよね。
肝心のカットは鉛筆で濃い線・寝かせて腹で描く、といった事をするのでシャープペンシルは使わず。
加えて陰影の付け方は、青の色鉛筆を使ってつけています(消せるものだと尚いいそうな)。
特に指示がなければ、光源は勝手に決めて描いています。
しかしどうやらネットを徘徊すると、最近はコンテもデジタルで描かれているようですね。
消しくずは出ないし、書き直しは容易、ページ管理も自動で、おまけにiPad なら出かけ先でも問題なく描ける。といった具合の様子。
段々手描きは減っていってしまうのでしょうか…。
デジタル化は良いことずくめに聞こえるかもしれませんが、それでも描き味は違います。
生の筆圧ってとても素敵な線を産み出すんです。筆跡と同じで、どんな人か、というのが伝わります。
そんな中「鉛筆の持つ味」を大事にしているイラストレーターさんもいます。
ミストウォーカーの藤坂公彦さんは、描いたイラストをプリントし、その上から鉛筆で加筆する、という方法をとっているそうです。
私は趣味でもデジタルイラストを描きますが、どうやっても鉛筆の生の線は画面上では出せないんです。
でも、絵コンテってどのくらいまで描くものなんだろう?
全カット描き込んでいたら終わんない!
一枚絵と比較してもしょうがない。
という疑問もありますが、そこはなんだかんだ言っても先人に学ぶべし、という事で社内と私物の絵コンテ集を読み漁るに落ち着きます。
なんとなーく、「ここぐらいまで描けばいい」というラインがわかる…はず…。
日本のアニメ作品は絵コンテ集を発売している所も多いので、まずは好きな作品から見てみると、気がつく事も多いのではないかと思います。(原画集の中に入っている物も多いです)。
鉛筆画には不思議な魅力がある。
そんな事に再度気づく機会となりました。
絵コンテもお客様に見ていただくものなので、精進していこうと思います。
以上、新入社員ブログでした。
>映像制作
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この記事の筆者
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Designer
丹羽
社会人になり早3 ヶ月。
新卒採用、という事で初めての経験が多いので右往左往している今日此の頃です。
学生時代は使えなかったモリサワフォントを使えたり、校正記号に直面したりと刺激的な日々ですが、その中で取り上げたいのが
絵コンテ。
今回はこれについて触れていきたいと思います。
絵コンテとは映像作品における「設計図」のようなもので、こういうのを作りましょう、という根っこの部分です。設計図というだけあって、色々書くことがあります。
画面の構成画(カット)は勿論、秒数やカメラワークの指示、内容の指示(セリフやニュアンス)を書き込んでいきます。
普段から絵は描きますが、こういった形態は初めてです。4 コマ漫画とも違う感じが。
専門用語の塊であるカメラワーク。
ズームとトラックはその場でアップするか、カメラ本体が近づくか、という違い。
背景の写り方に違いが出てきます。描いてる方が迷っちゃうと当然の事ながら他の人には伝わりませんよね。
肝心のカットは鉛筆で濃い線・寝かせて腹で描く、といった事をするのでシャープペンシルは使わず。
加えて陰影の付け方は、青の色鉛筆を使ってつけています(消せるものだと尚いいそうな)。
特に指示がなければ、光源は勝手に決めて描いています。
しかしどうやらネットを徘徊すると、最近はコンテもデジタルで描かれているようですね。
消しくずは出ないし、書き直しは容易、ページ管理も自動で、おまけにiPad なら出かけ先でも問題なく描ける。といった具合の様子。
段々手描きは減っていってしまうのでしょうか…。
デジタル化は良いことずくめに聞こえるかもしれませんが、それでも描き味は違います。
生の筆圧ってとても素敵な線を産み出すんです。筆跡と同じで、どんな人か、というのが伝わります。
そんな中「鉛筆の持つ味」を大事にしているイラストレーターさんもいます。
ミストウォーカーの藤坂公彦さんは、描いたイラストをプリントし、その上から鉛筆で加筆する、という方法をとっているそうです。
私は趣味でもデジタルイラストを描きますが、どうやっても鉛筆の生の線は画面上では出せないんです。
でも、絵コンテってどのくらいまで描くものなんだろう?
全カット描き込んでいたら終わんない!
一枚絵と比較してもしょうがない。
という疑問もありますが、そこはなんだかんだ言っても先人に学ぶべし、という事で社内と私物の絵コンテ集を読み漁るに落ち着きます。
なんとなーく、「ここぐらいまで描けばいい」というラインがわかる…はず…。
日本のアニメ作品は絵コンテ集を発売している所も多いので、まずは好きな作品から見てみると、気がつく事も多いのではないかと思います。(原画集の中に入っている物も多いです)。
鉛筆画には不思議な魅力がある。
そんな事に再度気づく機会となりました。
絵コンテもお客様に見ていただくものなので、精進していこうと思います。
以上、新入社員ブログでした。
>映像制作
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この記事の筆者
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丹羽