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自動車カスタマイズの不安を解消!高品質な3DCGシミュレーターにより「イメージ通りの仕上がり」を実現

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自動車カスタマイズの不安を解消!高品質な3DCGシミュレーターにより「イメージ通りの仕上がり」を実現



新車・中古車のカスタム専門店として、自動車の色やパーツの変更など高品質な「全塗装」サービスを提供する、株式会社パパママカーズ様。豊富なカスタマイズ内容を色見本とチェックリストで確認・共有する中、顧客との仕上がりイメージの相違や、製造現場での作業ミスが課題になっていました。

そこで、自由な自動車カスタムをWeb上で体験できるバーチャルシミュレーター「COLOR CUSTOMIZER」を制作した結果、商談の質が向上し、製造作業のミスも減少。シミュレーターの存在自体が会社の信頼性を高めるなど、さまざまな効果が生まれています。

シミュレーターを制作した感想や今後の展望などについて、株式会社パパママカーズ 代表取締役 市口 慎太朗様と、同社 ららぽーと湘南平塚店 店長の武内 雅展様にお話を伺いました。


この事例のポイント

○360度回転などの操作性とリアルな3DCGを両立し、カスタマイズ後の仕上がりを視覚的に確認
○細かい塗り分けや質感、オリジナルパーツまで忠実に再現
○営業から製造まで多様なシーンで活用し、購買意欲の喚起、製造作業ミスの減少などに寄与


求めていたのは「実際の仕上がり」を視覚的にイメージできるツール

――はじめに、御社の事業内容を教えてください。



市口:当社は新車・中古車のカスタム専門店で、色やパーツの変更など自動車のカスタマイズサービスを提供しています。単にパーツを付け替えるだけではなく、車体を一度すべて分解し、細部まで丁寧に仕上げていく。お客様のオーダーに合わせて、一台一台「世界に一つだけの車」をつくってお届けしています。

――今回制作したシミュレーター「COLOR CUSTOMIZER(カラーカスタマイザー)」について、概要をお聞かせください。

市口:当社が提供する自由な自動車カスタムをWeb上で体験でき、イメージを具現化できるカーシミュレーターです。車種を選択するとシミュレーション画面が表示され、360度自由に回転させながら色やパーツを変更できます。全体を引いた視点から見たり、ポイントを拡大して確認したりすることも可能です。



車種を選択するとシミュレーション画面が表示され、360度自由に回転させながら色やパーツを変更できます。全体を引いた視点から見たり、ポイントを拡大して確認したりすることも可能です。

また、JSON(JavaScript Object Notation)データによるカスタムデータの再現機能を実装しており、カスタマイズした内容をいつでも再現・確認できます。ユーザー登録やログインを必要としない仕様のため、多くの方に簡単にシミュレーションを体験いただけます。 

――シミュレーターを制作した背景・経緯をお聞かせください。

市口:主な課題は二つありました。

一つは、お客様とのイメージ共有が難しかったことです。従来は色見本をお客様にお見せして、車に塗装した仕上がりを想像していただいていました。しかし、頭の中で想像するだけでは具体的にイメージできず、不安を感じるお客様が少なからずいました。

後から「想像していたイメージと違う」「色を変えたい」と思っても、一度塗装すると元に戻すには大変な作業と費用がかかってしまいます。「お客様の想像」と「実際の仕上がり」の差を最小限にする必要がありました。

武内:もう一つの課題は、製造工程における作業ミスです。以前は紙に「このパーツはこの色」といった指示を書いていましたが、仕上がりが違う色になってしまうことがあって……。工場では複数台を並行して作業する中で、車種やボディ全体の色は同じでも、サイドミラーだけを別の色にするなど細かい違いがあり、文字だけでは伝わりにくかったんです。

市口:作業ミスが原因で、お客様をお待たせしてしまったこともあります。「お客様との認識の共有」と「製造工程」の両方に気を配らなければならず、営業担当の負担も大きくなっていました。

こうした課題を解決するため、カスタマイズ内容を視覚的に確認・共有できるカーシミュレーターを制作することにしました。

シミュレーター制作で最も重視したのは「再現性」

――シミュレーターの制作にあたり、特に重視した点は何ですか?

市口:最も重視したのは「再現性」です。我々はカスタムの品質にこだわっているので、そのクオリティを落とすようなCGではつくる意味がありません。「安っぽい感じにはしたくない」と強く思っていました。





――シミュレーター制作会社の選定はどのように進めましたか?

市口:長年の付き合いがあり、企業ブランディングを手掛けられている株式会社タイタン・アートの宮沢部長にお願いして、制作会社を探してもらいました。その中でシネマレイさんを知ったのですが、某自動車の海外向けカーシミュレーターを制作した実績があると聞き、興味を持ちました。私は以前、自動車の販売店に勤めており、似たようなシステムに触れた経験があって。シネマレイさんが制作するシミュレーターがどういうものか、イメージがつきやすかったですね。

――最終的にシネマレイを選ばれた決め手をお聞かせください。

市口:まず再現性について、シネマレイさんが過去に制作した3DCGをサンプルとして見せてもらい、「このクオリティならお任せできる」と感じられたこと。「360度自由に回転させる」「色を細かく変える」といった操作性と、高品質な3DCGを両立できることに魅力を感じました。

加えて、私たちの期待に応えようとする姿勢を感じられたことも大きかったです。我々の要望に対して「大丈夫です」と簡単に言うのではなく、「こういうイメージでどうですか?」と具体的な提案をたくさん示してくださった。疑問には全て答えてもらえたので、信頼してお任せしようと決めました。

「本物に近い3DCG」を実現。商談から製造現場までさまざまなシーンで活用

――どのようなプロセスでシミュレーターを制作しましたか?

市口:はじめに、シミュレーターを写真などの2Dではなく3DCGでつくる方針を決定しました。その後は細かいやり取りの繰り返しでしたね。車種ごとに「この部分はどう塗り分けするか」「このオプションはどう表現するか」といった具体的なすり合わせを行いながら制作を進め、2023年3月にリリースしました。 

――制作過程で苦労したことや工夫したことはありますか?

市口:特に力を入れたのは、オリジナルパーツの再現です。一般的な車両データは外部から入手できましたが、当社が独自に開発しているカスタムパーツは1から線を起こす必要がありました。

もちろん最初から完璧なものができたわけではありません。私たちが「ここが実物と違う」「ずれている」と細かく指摘すると、シネマレイさんはそれに応えて何度も修正を重ねてくれました。時にはシネマレイさんに店舗に来てもらい、パーツの実物を撮影した上で3Dデータ化することもありましたね。

武内:当社から色見本やシートのサンプルをお渡しして、質感の再現にも注力してもらいました。たとえばボディの色が同じでも、「マット仕上げ」と「メタリック仕上げ」では見た目がまったく違います。シートは本革やデニム生地など素材によって質感が変わりますし、タイヤも同じ14インチでも種類によって微妙にサイズや形状が異なるんですよ。こうした細部までしっかり再現していただきました。

市口:私たちはシステムのことには詳しくなく、シネマレイさんは車には詳しくない。この知識のギャップを埋めるのに苦労もありましたが、我々は自分たちの想いをぶつけられたし、シネマレイさんはそれを受け取って応えてくださいました。だからこそ、本物に近い3DCGがつくれたのだと思います。



――リリースした後、シミュレーターをどのように活用されていますか?

市口:主に4つの用途で活用しています。

まず、お客様がカスタマイズをシミュレーションし、お問い合わせいただく。
次に、お問い合わせ時のシミュレーション内容を再現しながら商談を行い、営業担当とお客様が仕上がりのイメージを共有する。
その後、決定したカスタマイズのシミュレーションデータを添付し、製造現場に作業を依頼する。
この3つの用途で日々使うとともに、潜在顧客にカスタマイズのワクワク感を伝えるツールとしても役立っています。

――シミュレーターの導入により、どのような変化・効果がありましたか?

市口:まず大きいのは、お客様とのコミュニケーションが格段にスムーズになったことです。頭の中のイメージをそのまま共有できることで商談の質が向上し、お互いの不安や心配ごとが減りました。

武内:以前は、商談をしても仕上がりへの不安から注文を断念されるケースが少なくなかったのですが、シミュレーター導入後はお客様が購入を決断しやすくなったと実感しています。
また、細かい塗り分けを視覚的に確認できるようになり、製造現場の作業ミスも減少しました。

市口:ミュレーター経由での問い合わせが増え、ホームページへのリピート訪問も増加しています。ホームページを見ずに来店するお客様もいらっしゃいますが、シミュレーターを見せると「ええ~!」「こんなツールがあるんですね」と驚かれることが多いんですよ。しっかりしたシミュレーションツールを持っていること自体が、会社への信頼につながっていると感じています。

もう一つ印象的なのは、個性的な色の組み合わせにチャレンジするお客様が増えたことです。以前は仕上がりをイメージできず無難な選択をするケースが多かったですが、シミュレーターのおかげでより個性や多様性を発揮できるようになりました。この変化を嬉しく思っています。

個性あふれる“オリカ”を世界へ。車のカスタマイズが当たり前の社会を目指して

――今後、どのようにシミュレーターを活用していくか、展望をお聞かせください。

市口:私たちは、「車業界に人を取り戻す」という企業理念を掲げています。その実現に向けて、当社が「オリカ」と呼んでいるオリジナルカーを広げていきたい。車がただの交通手段ではなく、所有する喜びや楽しさを感じられるものになってほしい。今回制作したカーシミュレーターが、より多くの方にカスタムの魅力を伝えるきっかけになると捉えています。

国内にとどまらず、海外にも私たちのカスタムの魅力を発信していきたいですね。実物を見なくてもイメージ通りの車を買える時代をつくる。このシミュレーターがその一歩につながると思っています。

シミュレーターを触ることでカスタマイズの面白さを感じてもらい、需要自体を喚起しながら、「車のカスタマイズが当たり前の社会」の実現を目指していきます。

――最後に、シミュレーターを制作した感想と、今後シネマレイに期待することをお聞かせください。

武内:時間をかけて細かい要望に応えてくださり、心から感謝しています。最終的に完成したCGは期待を超える出来栄えでした。

市口:シンプルに、「シネマレイさんにシミュレーターを制作してもらってよかった」と思っています。お客様との認識のずれを解消でき、シミュレーターを活用した展望も見えてきました。

今後への期待としては、シミュレーションできる車種の追加や、顧客データとシミュレーションデータの連携など、より機能を強化していきたいですね。また、塗装の種類も進化しているので、特殊な質感の再現にも期待しています。お互いの専門性を活かしながら、より魅力的なシミュレーターへと発展させていけたら嬉しいです。







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